未成年がお金を借りる方法5選!19歳以下が親にバレずにお金を借りる最適な方法を提案

未成年がお金を借りる

「友達と遊ぶ時のお金がほしい」「生活をしていく上でもっとお金がいる」など、どうしてもお金が必要になることはありますよね。なかには、「お金がほしいけど、親に頼れない」「親にお小遣いがほしいと言ったら断られた」と悩んでいる未成年者も多いのではないでしょうか。

お金が欲しい未成年者の場合、お金を借りるのも1つの手段です。あまり知られていないのですが、19歳未満でも借り入れ方法によってはお金を借りることができるのです

ただし、銀行、消費者金融などのほとんどは「満20歳以上」でなければお金を借りられないため、お金を借りようと思って闇雲に申し込むと親にバラされてしまう可能性もあるので注意が必要です。

そこでこの記事では、未成年でお金を借りるために必要な条件や注意点などを解説していきます。どうしてもお金が必要な未成年の方は是非参考にしてください。

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目次

未成年がお金を借りることは禁止されていない

未成年の場合はお金を借りることはできないと思われることもありますが、そうすれば日本国憲法に反することになるためできます。日本国憲法では年齢や社会的な身分で差別する行為を禁止しているため、融資を断る行為は法律に抵抗します。

このため、未成年者のローン契約は民法で制限されているだけになり、合法的にお金を借りることができます。しかし、18歳や19歳の場合は以下の条件が民法で定められ、自身で勝手に判断して申し込んでも審査に通らないため注意が必要です。

ローン契約の際は親の同意書が必要?

20歳未満がローン契約をするときは親の同意書が必要で、なければ利用できないため注意が必要です。なぜなら、民法で定められているため、申込書にも「親権者の同意」の項目があるからです。「親権者の同意」の項目には親のサインや印鑑が必要ですが、「勤務先」「勤続年数」「雇用形態」「年収」なども合わせて書かないといけない場合もあります。

民法は未成年者に対して高校を卒業して就職をした場合でも金融取引の経験が浅く、状況判断能力が不十分だと考えられているためため、親に内緒でお金を借りたい場合には20歳の誕生日を迎えてから申し込むと良いですが、18歳や19歳のときにどうしても必要になる場合もあります。親権者の同意を得るためにはきちんと事情や目的を説明し、支払えない場合に対応してもらえるか確かめて納得してもらうことが重要です

このため、申込後に親権者に電話連絡を行い、きちんと同意をしたか確認されることもあります。親のサインは筆跡などでバレやすく、印鑑は申込者本人とは別のものにしないといけません。未成年者が親の同意を受けずに勝手に申し込む行為は金融機関側にすぐに判明しやすく、お金が必要な場合はまずはすぐに相談しないとトラブルになりやすく注意が必要です。

婚姻をしていれば自分の名義で借りられる

未成年者の場合でも早期に結婚する人も多く、その場合には民法で「成人」として認められます。そのため、高校を卒業して18歳または19歳で結婚すると親権者の同意がなくてもお金を借りられるのです。なぜなら、民法では成年擬制制度があり、婚姻をすれば成人として認められ第753条で決められているからです。

そのほか、親権者の同意がなくてもお金を借りられるのが「親の会社を継いでいる人」になります。なぜなら、同意なしでの借入を禁止すると会社の経営に支障をきたすことになるので特例として設けられているからです。この場合は「親の手から離れて独立している」と判断され、親の許可なくお金を借りられます。

しかし、2022年4月1日に民法の改正が行われ、成人として認められる年齢は18歳以上になります。そのため、18歳の誕生日を迎えると親権者の同意がなくてもお金を借りることができ、ハードルが低くなりますが、高校生の場合は申込みができなくなることが予想されるので気をつけましょう。

2022年4月1日以降に18歳以上になれば親権者の同意がなくてもローンやキャッシングなどに申し込めますが、利用できる金融機関は限られる可能性があります。また、滞納などをすると信用情報機関に記録されるため、安易に考えて親に内緒で申し込むとリスクが高いです。また、お金を内緒で借りていることが判明すると迷惑をかけることにもなり、家族崩壊をする危険性もあります。

19歳未満のキャッシングが難しい理由は未成年者取り消し権があるから

申込者が19歳未満の場合は原則として親権者の同意が必要ですが、独断として行えば「未成年者取り消し権」によって親の意思で無効にすることもできます。なぜなら、未成年者の場合は法律上の約束を守ることが難しいとみなされるため、「制限行為能力者制度」で保護されているからです。そのため、自分勝手な考え方でお金を借りるためには18歳以上になるまで待つ必要があり、どうしても利用したい場合はきちんと話し合って納得してもらうようにしないといけません。

以上の事例でローン契約が取り消された場合は「借りたお金を返す義務が消滅」し、貸し付ける側が損をすることになります。そのため、多くの金融機関ではこのようなリスク回避のため、未成年者の申込みを認めていないのです。よって、申し込む前に確認することが必要です。基本的に消費者金融や銀行カードローンは20歳から申し込むことを前提に対象年齢が決められ、18歳または19歳の時点で申し込めなくなっています。

最近はSNSやインターネット上で「未成年でも消費者金融でキャッシングができた」という書き込みが見られますが、実際には嘘の情報になります。なぜなら、申込時に本人確認書類を提出する必要があり、「氏名」「生年月日」「顔写真」付きの身分証明書が求められるからです。また、家族や知人などに代わりに申し込んでもらう方法もありますが、本人名義ではなく滞納をすると相手に迷惑がかかるだけでなく、犯罪にもなります。

未成年でもお金を借りる方法!

未成年でお金を借りる方法は消費者金融会社や銀行カードローンは年齢制限があり、20歳以上にならないと申し込めません。しかし、学生ローンは若年層向けの貸付であり、親権者の同意がなくても利用できる場合にあり安心です。学生ローンを組む条件は学校に通っていることなので、自分自身で学費を払いたい方に最適です。学生ローンで親権者の同意なしで借りられる方法は1つしかなく、成人になるまでは親と相談して借りるようにしないといけません。

クレジットカードは高校を卒業した時点で発行可能

クレジットカードはキャッシング枠を付ければ未成年でも現金を借りられ、消費者金融会社や銀行カードローンが利用できないためいざというときに便利です。最近では現金の代わりに代金を決済する方法としてクレジットカードが用いられ、18歳以上であれば申し込めます。カードの対象年齢は大部分が18歳以上になり、キャッシングの限度額は1~30万円程度になっています。しかし、キャッシングを利用するためには審査の結果で金額が決められ、ショッピング枠とは異なるため注意が必要です。

クレジットカードは18歳でも高校在学中は利用できませんが、卒業すれば親権者の同意なしで作れます。現金を借りるときはキャッシング枠を付ければ可能で、即日にATMで引き出せて便利です。しかし、ショッピング枠と比べると年利が高くなり、どうしても現金が必要ですカード決済が不可能な場合に限定して利用しないと損をすることになります。

ろうきんのカードローンは18歳でも所得があれば貸付対象になる

ろうきんのカードローンは18歳以上で未成年であれば以下の条件で利用でき、学生ローン以外の方法として使えます。利用するための条件は2つあり、働いて収入を確保していることと親の同意があることです。なぜなら、ろうきんは「働く人のための金融機関」になり、18歳以上になれば高校卒業後に仕事をしていれば申し込めます。

ろうきんのカードローンの利用条件は以下の3つになります。

  • 満18歳以上から65歳未満
  • 年収が150万円以上かつ収入が安定していること
  • 同一勤務先に1年以上勤務していること

高校在学中からその職場で1年以上働いていない場合には即日融資は不可能で、別の方法を検討することが望ましいです。別の方法は審査なしで借り入れる方法もあり、いざというときに困らないようにすることができます。

ゆうちょ銀行の自動貸付

お金を借りるときは働いていないと収入がなくて借りられませんが、ゆうちょ銀行の自動貸付のみ未成年でも利用できます。自動貸付の仕組みは貯金を担保として現金を一時的に借りるため、審査や年齢の制限もなく気軽に利用できます。利用条件はゆうちょ銀行で定期または定額貯金をしていることになり、即日に現金が必要になった場合にも対応できます。

利用するときは以下の通帳があることが条件になり、「担保定期貯金」、「担保定額貯金」、「総合貯金」です。そのうち「担保定期貯金」と「担保定額貯金」がお金を下ろすためには解約が必要ですが、自動貸付であれば貯金をそのまま継続して利用できます。また、通帳でゆうちょ銀行やコンビニのATMで使えば即日に現金を借りれ、急な出費が必要な場合にも対処できて便利です。

利用限度額は通帳1冊につき最大で300万円で、期間は貸付日より2年間になります。その間であれば借入回数に制限はないものの、貸付利息がかかるため注意が必要です。貸付利息は「担保定期貯金」の場合は預入時の約定金利の0.5%増しになり、「担保定額貯金」の場合は返済時の約定金利の0.25%増しになります。

自動貸付は貯金の金額の90%までなら必要なときにも制限がなく、本人でなくても家族が貯金している場合でも適用されます。しかし、このケースの場合は貯金からお金を借りている状態であるため、通帳にマイナスで記録されるため注意が必要です。

家族が農協の組合員ならJAバンクのカードローンで借り入れ可能

実家が農家を営んでいると農協の組合員として加入していることになり、この場合には未成年でもJAバンクのカードローンを利用できます。JAバンクの目的は「組合員とその家族の生活をサポートすること」になり、他社より対象年齢が広く未成年でもその恩恵を受けられます。しかし、利用するためには条件があり、事前に満たしているか確認して申し込むことが大事です。

利用条件は満18歳以上70歳未満になり、かつ前年度の税込年収が100万円以上あることになります。また、自営業者の場合は前年度の税込所得になり、証明できる書類を準備して申し込むことが必要です。条件を満たしていれば未成年でも現金を借りられるため、いざというときに困らなくなります。

一方で家族が組合員になっていないときは未成年でもそのJAに1000円を出資するだけで自らなることもできますが、内緒ではなく確認を取るようにすることが大事です。ローンの特徴は限度額が10~50万円になり、金利は年間で7.1%~7.8%になります。しかし、申し込むときはJAの窓口に行くことになり、場所によって条件が異なり事前に確認することが重要です。

アルバイトで働いている場合は給料の前借りも検討しよう

アルバイトで働いている場合は給料日まで待つと長くなりますが、勤務先によっては前借りをしているところもあります。給料の前借りは労働基準法で権利として定められ、第25条に規定されているため断られても説得すれば可能です。この場合は雇い主との間で交渉をするため、親の同意に関係なくできて便利です。

ただし、勤務先の経営状況によっては資金に余裕がないケースもあり、迷惑をかけることを承知して話し合う必要があります。使用目的は話し合うときに聞かれることがありますが、趣味やギャンブルなどその場しのぎで今後の生活に役に立たない内容であれば信用を失いやすいです。未成年で正社員として働いていると勤務先の企業の福利厚生があり、お金を借りることと同等のサービスを受けることもできます。

従業員貸付制度は正社員で働いていれば利用でき、中卒の場合でも可能です。このため、勤務先に入社したときは福利厚生の内容を確かめ、いざというときに助けてもらえるようにすると安心できます。この方法は給料の前借りとは異なり、翌月の給料が減額されないものの年間で2.0%~4.0%の金利があり利息をつけて返すことが必要です。

緊急で交通費などが必要な場合は警察に相談すると貸してもらえ、財布を落としたり盗まれた場合に役立ちます。なぜなら、警察に「公衆接遇弁償費」という制度があり、迷わずにすぐに相談すると便利です。しかし、未成年の場合は親への連絡があり、やむを得ない場合にとどめておく必要があります。

その他には親や友人から借りる方法がありますが、嘘をつくと人間関係が悪くなりやすく正直に話すことが大事です。また、忘れないように借用書を作成し、きちんと約束を守るようにするとトラブルを防げます。

未成年がお金を借りる方法5選!まとめ

未成年でもお金を借りる方法はただ単に消費者金融会社や銀行カードローンだけでなく、親権者の同意なしでできる方法もあります。しかし、そのためには条件や借入限度額、金利などが定められ、きちんと理解してから最適な方法を選ぶことが大事です。

また、未成年でも正社員で働いていれば親権者の同意なしで借りられる方法もありますが、きちんと目的を決めて利用する必要があります。即日で現金が必要な場合は福利厚生を利用すると可能になり、金銭計画を立てて今後の生活に役立てると効果的です。

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